郵便局の地方創生

地域に根ざす郵便局が行なっている様々なサービスや取り組みをご紹介します。

地域とともに歩む~地域特産品残渣利用による商品開発~

東北地方会
青森県西部地区会
内潟(うちがた)局長 中村純一(なかむらじゅんいち)


地域に新たな特産品を!

  • 中堅・若手の郵便局長を中心に地域発展に向けた活動に取組み中
  • 県特産品の「りんご」の残渣に注目、「りんご紙はがき」を開発
  • 新たな商品開発のきっかけに

青森県西部にある郵便局では中堅・若手の郵便局長が中心となり、従来の地域に根ざした活動を軸に、地域に新たな特産品の開発や雇用・発展を促す取組みをしています。

活動を続けていく中で、地域が抱えている問題点が浮き彫りになり、これは個人で出来るレベルの話ではなく、全員参加で取り組まないと道筋さえつけるのも難しいという思いに至りました。そこで青森県西部地区の郵便局長全員で取り組むこととしました。その活動をご紹介したいと思います。


ハガキ見本

青森県はりんごの産地として、全国的に知られています。その中で、板柳町の第三セクターの会社ではりんごジュースにより年間150トンの残渣が生じており、事業者としてリサイクル法に則り、リサイクル・リユースを行っています。大半は肥料や家畜の飼料としてリサイクルをしていますが、30トンは産業廃棄物として処分していることを知りました。町の主力農産品である「りんご」の廃棄物(残渣)を、新しい商品等に活用できないかと考え、アイデアを出し合いました。

そして、紙に漉き込み「りんご紙」に再生し活用したらというアイデアが生れ、地元の郵便局長の協力も得て、「りんご紙はがき」を製作しました。

その後、板柳町に寄贈したり、スイーツカタログの商品案内に「りんご紙はがき」を同封しプレゼントするなど、地域の活性化や特産品の需要への相乗効果に大いに貢献できたと感じています。また、この取組み自体、様々な材料でも利用可能ということで、新たな商品開発につながることを期待しています。

これからも自治体との連携を深め、継続して地域に根ざした活動をしていきます。

町のPRに活用のため
「りんご紙はがき」を板柳町長に寄贈