郵便局の地方創生

地域に根ざす郵便局が行なっている様々なサービスや取り組みをご紹介します。

生きるために
~熊本地震災害支援から広がった活動~

九州地方会
鹿児島県 東部地区会
野井倉郵便局 湯川寛樹局長


平成28年4月16日深夜、熊本県を襲った2度の大地震。私たち鹿児島県東部の郵便局長は、翌朝には支援物資収集場所を市民の皆様と開設。その情報をSNS等で周知・拡散し、「熊本は隣の県、同じ九州の仲間」と、支援に向かうことを決意しました。

被災地情報をもとに必要な物資を収集。市内外から届いた支援物資は瞬く間に収集場所を埋め尽くしました。人的支援のみを展開する行政に支援物資受付の要望が寄せられたことから、地元志布志市と連携。私たちの支援物資収集場所がその受け皿となり、支援の輪を広げることができました。災害支援メンバーは50名を超え、その活動は20回を数えました。そして、この一連の活動が熊本県庁に伝わり、熊本県の樺島知事表敬へと繋がりました。

この災害支援活動がきっかけとなり、平成28年7月末、鹿児島県で3番目となる「子ども食堂」を、地元の商店街と連携して開設しました。「地元でも何かしら支援を」との思いをカタチにできました。

その他、商工会と連携して「ご当地グルメで街に賑わいを」と、グルメイベントを展開し、鹿児島県でグランプリを獲得しました。更には「全国ご当地どんぶり選手権」にも参戦し、今年は悲願のグランプリを獲得しました。この取組みによって街の賑わいを創出するとともに、志布志市長から直接要請を受け、ふるさと納税返礼品の開発にも加わることができました。また、昨年12月、郵便局のみまもりサービスを返礼品のラインナップに追加していただくことができました。九州初です!

熊本の被災者支援活動として、これまで取り組んできた活動の成果に加え、新たな連携、ボランティア・防災意識の高揚、子育て支援・災害時対策など、地方創生につながる“カタチ”を作ることができました。

今後も地域の「一隅を照らす活動」を実践し、魅力あふれる街づくり、魅力ある人材の育成、地元で働くことができる環境づくりに向け、私たち郵便局長はこれからも活動していきます。

支援の輪が広がり、有名タレントをはじめ多くの支援者が集まる