郵便局の地方創生

地域に根ざす郵便局が行なっている様々なサービスや取り組みをご紹介します。

地域に必要とされる基地局

東海地方会
三重県 北勢地区会
梅戸井郵便局 木村陽一局長


三重県いなべ市の農業生産者が「イナベーション」という委員会を開催しており、この委員会に入会しています。委員会で生産者と情報交換をする中で、「農業の後継者づくりに大変苦労している」ということを感じ、いなべ市のお米(品種:ミルキークイーン)をブランド米にできれば、生産者のモチベーションとなり、後継者問題にお役に立つのではないかと考えました。そこで郵政のお米頒布会の担当部署とカタログ掲載に関する打合せを重ね、27年度に郵便局のお米頒布会に採用が決まりました。現在、北勢地区郵便局長会(83郵便局)で、いなべ市のお米のブランディングの宣伝と販売に汗を流しています。おかげさまで、2ヶ月で約900個がゆうパックで発送されました。現在は、伊勢茶の更なるブランディングと、海外への輸出に挑戦しています。

私は、地方創生事業を培っていくために、3つの柱を考えました。

1つ目は、「一次情報で勝負する」ということです。現地・現場に足を運び、地域の方々が何を望んでいるのかを、自らの目と耳で知ること、些細な情報まで入手することを重要視しています。そして、地域の方々から「たのまれる」「たよられる」ことが増えるにつれ、「私たちにも何かできることない?」に変わります。

2つ目は、「集団的機能の強化」による、地域からの信頼です。私たちの組織が、組織力を持って地域文化を継承し、発展させていくことが、局長会の歴史であり、更なる地域からの信頼を築いていくことに繋がります。

3つ目は、「地域の未来を語る」ということです。郵便局長が地域のオピニオンリーダーとともに、目先の利益や小手先のテクニックで地域づくりをするのではなく、数十年後、どのような街に、どのような地域にしていくのかという考えを共有し、挑戦していくことと、グランドデザインを創造していくことが、郵便局長の使命であると感じています。


いなべ市の特産品を世界へと、生産者と打合せ

いなべ市のお米がお米頒布会に採用