ZENTOKU 2021年秋号
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証などの証明書発行業務を引き受けていただき、年間6000件ほどを発行しています。――新型コロナ感染症の対応も迅速だったとうかがっています。 2020年5月時点で約200床のコロナ病棟を置き、救急病院としての体制を整え、同時期にPCRセンターも小学校跡地に開設しました。集じん・排気効果の高いHEPAフィルター*1による空調設備を設けたPCRセンターです。 開設当時は得体の知れない感染症だったこともあり、防具や人員体制など慎重に対応しました。――そのコロナ対応も2年にわたっています。 そうですね。緊急時は場所・人・システム・タイミングなどがうまく揃わないと対策は実現せず、その効果も発揮できない。この危機対応意識をしっかり持っていきたいですね。   切手の魅力と相互連携の強化――板橋区は「住みやすい街」として評価も高い。郵便局の魅力をどう感じていますでしょうか? ネットワークの強みはもちろんですが、切手というツールの魅力は大きいと思います。 2020東京五輪ではイタリアのホストタウンとして区立小あずさわ豆沢体育館をバレーボールの練習施設としてご利用いただいたのですが、イタリアのボローニャ市と板橋区が友好都市として提携していて、郵便局に「記念フレーム切手」を作っていただきました。ボローニャと板橋、双方の魅力を伝える切手です。 まちを育てる気持ちを持ってご協力いただけることも郵便局の魅力の一つだと思っています。――その郵便局に対する思い出があれば、お聞かせください。 幼い頃に郵便局が家の隣にあり、家族で連番の通帳をもらえたことです。お年玉を貯金したとき、その連番を家族で見せ合っていました(笑)。 この8月に祖母の十七回忌法要で菩提寺に行く―まず、板橋区政と郵便局の関わりについて教えてください。 郵便局には特に防犯・生活の安心面と利便性の向上面でご協力いただいています。 防犯・生活の安心面では、平成15年10月から板橋セーフティー・ネットワーク事業を推進し、板橋局、板橋北局、板橋西局の3郵便局の職員さんの郵便業務用バイク、自転車などに「パトロール中」などのステッカーを貼ってもらい、見守り・防犯活動などに参画いただいています。 利便性の向上面では、板橋富士見局、板橋徳丸局、板橋向原局の3郵便局で戸籍謄本や印鑑登録リーダーインタビュー18 坂さかもと本 健たけしさん 東京都板橋区長人口約56万8000人、面積32・22平方キロメートルの板橋区。東京23区の北西に位置し、北に荒川が流れ、西には武蔵野台地が広がる。「住みやすい街」といった各種の調査ランキングでも常に上位にランクインしている。その板橋区では、郵便局のネットワークを生かし、どのような区政を推進しているのか。陣頭指揮をとる坂本健区長にうかがった。「百ひゃく舎しゃ重ちょう繭けん」の思いを胸に職責を果たしていく板橋区*1空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルターの一種。空気清浄機やクリーンルームのメインフィルターとして用いられている。HEPAはHigh Eciency Particulate Air Filterの略。06

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