ZENTOKU 2021年春号
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雨と雪が降らない日以外は毎日です。御殿場市民は「長距離走は早い」のが伝統です(笑)。 特に富士山は絶景ですよ。毎冬、十一月から二月は空気も澄んで裾野を大きく広げた富士山が一望できます。観光客はもちろん、お越しいただいたどの方にも「御殿場からの富士山は最高の眺め、まさに絶景ですね」と喜ばれています。観光ハブ都市としての利点を     より発揮できるまちに―まさに新型コロナ禍のいま、郵便局に期待されることは何でしょうか? 御殿場市内には郵便局が一二カ所あり、市内の企業・団体で組織する「SDGsクラブ」にも郵便局に加盟いただいています。 郵便局は市内にうまく分散・点在していて、利用者はそれぞれの地域の郵便局で郵便物の集配、静岡県産の産品をはじめとした物品の集配、貯金などができる。見知った市民・お客さんとの信頼できる交流が可能です。 このコロナ禍における経済対策事業としてプレミアム商品券の販売にもご協力いただきました。今後も、地域のネットワークの利点を生かして協働していきたいですね。―御殿場市は、富士山、箱根や伊豆にも近い。その拠点となるまちですね。 幼い頃から高校生の頃まで切手収集に凝っていました。祖父が経営していた会社にたくさんの郵便物が届き、祖母がその切手を集めていて、私も興味をもちました。今、価値があるかどうかわからないですが、前回の東京オリンピックの記念切手も持っていますし、背ビレにトゲのある魚の「イトヨ」の切手などが好きでしたね(笑)。―もともとは御殿場市のご出身ではないとうかがっています。 生まれは茨城県水戸市です。製薬会社に勤めた後、御殿場市内の病院事務長として長く勤め、富士山に魅了されて御殿場に永住することを決め、平成二一年から市長になって、この二月で四期目。地域医療の課題解決も重要なテーマです。 医療は危機管理の塊、地域課題の縮図のようなところがあり、新型コロナ感染症の影響もあって、まさに喫緊の課題ですね。―お忙しい毎日だと思います。公私の切り分けはどのようにされていますか? スーツを着ると戦闘態勢すなわちONで、仕事から帰るときに自分で運転するとOFF、ですかね。それでスイッチが切り替わります(笑)。―趣味や健康づくりなどは? 毎朝のウォーキングです。早朝、箱根外輪山の西斜面に広がる平和公園までウォーキングして公園でストレッチ、そして、ダッシュで下りてくる。 ありがとうございます。まさに観光HUB(ハブ=ネットワークの中心・軸のこと)都市です。ただ、ハブ都市である御殿場市が観光地かどうかとなると、まだそうともいえません。観光ハブ都市の機能を生かしきれていない面もあります。 富士・箱根・伊豆などの観光の拠点になり得るのに、中継地となるだけで通過するまちというイメージもあります。今は新型コロナ感染症の影響もあって飲食店をはじめ地域経済は疲弊しているのは事実ですが、今後はお米や御殿場特産でそばのつなぎに山芋や自然薯を使う「みくりやそば」、それらを育む美味しい水をはじめ地元産品の紹介もより充実させ、本当の意味でのハブ機能を満たせるまちづくりを進めていきたい。この面でも、郵便局との連携をより強化していきたいと思っています。INTERVIEW地方自治体として初めてSDGsに特化した包括連携協定を結ぶ(向かって右手から勝又正美 御殿場市副市長、高田直幸 御殿場郵便局長、勝又一明 東駿河地区会長・ 裾野岩波郵便局長、若林洋平 御殿場市長、勝間田真資 玉穂郵便局長、瀧口達也 御殿場市経済外交戦略監)07

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