ZENTOKU 2020年秋号
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しいステージを迎えます。国会議員を経験された市長として、思うところがあるのでは? 一国会議員と、市のトップでは責任の重さが違いますね。二四時間三六五日、市政に責任を負います。コロナ対策はトップのリーダーシップが問われました。新総理は令和のご縁もあり、大いに期待しております。―元号が「令和」になったときは、たくさんの観光客も来られたようですね。 そうですね。市としても「令和」の文字をあしらったクリアファイルを作成するなど、積極的にPRさせていただきました。最近では、大伴旅人をあしらった三体のキャラクターも誕生しました。太宰府市が「令和発祥の都」となったことをPRする新キャラクターです。「旅人のたびと」と「れいわ姫」、それとラビットの姿の「おとものタビット」。先日からは地元のテレビCMにも起用され、活躍の場が広がってきました。 今後の観光のあり方は、太宰府市という小さな市だけで解決できることではないので、近隣を巻き込んだ「大太宰府構想」で、観光立国の一翼を担える市でありたいと考えています。から、私自身、子育てや教育を最優先課題として取り組んでいます。保育所の新増設はもちろんのこと、小・中学生に対してもきめ濃こまやかに対応しています。―きめ濃やかな対応とは、どのようなことを? 不登校の子どもたちが市内大学に顔を出せば出席扱いにする「キャンパス・スマイル事業」を始めました。悩んでいる小学生に、「将来、自分も大学に行く」という成長イメージを持ってもらえれば何よりですね。また、「子ども・学生未来会議」を私が自ら主催したり、今年の夏は九日間の短い夏休み明けに届くように、私自身も市内全小学校の生徒に手紙を送ったりしています。手紙では郵便局との繫がりもありますね。―郵便局との繋がりとして、二〇一九年六月に日本郵便と包括連携協定も結ばれたようですね。 はい。市各所にある郵便局の皆さんには、日頃の防災や見守り活動などを協働して取り組んでいただけると期待しています。特に防災面では、全国の郵便局長は防災士でもある方が大半とのことなので、連携を強化していきたいところです。   「令和発祥の都」から   「タビット」誕生―ところで、新総理が誕生し、令和の時代も新二億円増を記録したふるさと納税など歳入を増やす一方で、効果的に歳出を見直すことが必要で、これは、常に市の最重要課題ですね。―効果的な歳出の見直しとは? たとえば最近では、市立小学校のプールの改修を行わず、民間の室内プールを活用することにしました。プロのインストラクターが教えるので子どもたちの上達も早く、いい授業になりますね。   次代を担う子どもへの施策を―楠田市長は子ども・子育て関連の施策に力を入れていますね。 子どもは太宰府市にとって将来を担う存在です「観光もまちづくりも、その土台から見直すことが求められる」と楠田市長「令和」のクリアファイルと太宰府市の新キャラクター「おとものタビット」と「令和」のクリアファイルと太宰府市の新キャラクター「おとものタビット」と07

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