ZENTOKU 2020年夏号
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14 私の勤務する都留上谷郵便局は、山梨県の東部、都留市にあります。郵便局の周辺は、日本の原風景とも言える自然あふれる地域です。郵便局長が地域のためにできる活動は何か 私は平成二十二年二月、五十歳の時に転職し、郵便局株式会社(現:日本郵便株式会社)に入社しました。前職においても『地域』をキーワードとした仕事に就いていたため、今、自分にできる地域貢献とは何か? と普段から考えていたところ、多くの先輩の方から居住地で自主防災の活動をしているという話を伺いました。個人的に地域の登山同好会に加盟しており、同好会を通じて知り合った市役所危機管理課の先輩から『甲斐の国・防災リーダー養成講座』で防災士を募集しているとの情報を得たのです。防災士資格を活かして、実態に合わせて啓発し続ける 現在はその先輩方のご指導で、地域の自主防災訓練への参加、甲斐の国・防災リーダーネットワーク会議に出席、都留市主催の『避難所のトイレについて学ぶ』講座への参加、等々とネットワーク作り、現在居住している地域での自主信玄堤発祥の地で、防災意識の啓発活動地域の安全を守るために頼りになります!防災士局長山梨県402-0053都つ留る上かみ谷や郵便局長 亀かめ田だ 佳よし嗣つぐ防災計画の策定準備等を行っています。 具体的な活動としては、現在加盟している登山クラブの定例会で、自助としてまずしなければならない防災グッズの準備(百円ショップで購入できる防災グッズの紹介)の周知活動と、古文書に記録されている地域の大地震から想定される南海トラフ地震の心構えを会員の皆様にハザードマップを配布してお知らせしました。直近では市役所主催の『避難所のトイレについて学ぶ』講座に参加した折、局周辺の自主防災活動に取り組む方々にもお会いでき、地域での防災活動が浸透していることを実感しました。伝統的に防災に意識の高い地域、いかに注意喚起していくか 当地で防災意識が広がったのは、富士五湖の一つである西湖根場地域の土砂災害が発端(昭和四十一年)と言われております。当時は死者九十四名を出し、集団移転を余儀なくされたという歴史があります。決して対岸の火事ではなく、最近では地震以外にも温暖化の影響を受け多発している風水害も甚大な災害をもたらします。併せて山梨県はかつての戦国武将武田信玄が水害のため考案した『信玄堤』発祥の地でもあり、防災意識は昔から高かったものと考えています。 今後は居住地域での自主防災活動を主眼とした活動を目指します。まずは身近な自治会組織からロードマップを描き、多くの先輩のご意見を拝聴して、郵便局の防災士として地域での取組みを実践行動し、微力ではありますが、活動していきたいと思います。❶自主防災研修会風景(先輩の実施している研修会に参加)自治消防団も参加 ❷所属する登山クラブの山行風景(定例会での防災研修を実施) ❸自主防災研修会風景(先輩の実施している研修会に参加)ハザードマップの説明 ❹近くの健康科学大学の看護学部の学生さんに止血の練習をお手伝いしていただきました ❺自主防災訓練風景(先輩の実施している研修会に参加)❶❸❹❺❷

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