ZENTOKU 2020年特別号
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 九州地方郵便局長会(米森寿美男会長)は、今回初の試みとして福岡市ほか二十五の自治体から二十七名の参加者が加わり地方創生フォーラムを開催した。木藤亮太株式会社ホーホゥ代表取締役による基調講演のほか、池永淳一熊本県地域振興課長、村上隆之玉名市副市長、佐藤安彦南関町長、髙永幸夫球磨村地域振興課長を迎え、古賀秀策太宰府天満宮前郵便局長のコーディネートによるパネルディスカッションが行われた。来賓には、出西信治日本郵便(株)九州支社長ら郵政グループの幹部を迎えた。 基調講演日南市油津商店街の活性化(株)ホーホゥ代表取締役 木藤亮太氏 老朽化して廃れ、後継者問題も抱えていた宮崎県日南市の油津商店街を、地域の若者のアイデアやチャレンジによって、やりたいことを実現する、ワクワ地方創生に果たす郵便局の役割と方向性九州地方郵便局長会・地方創生フォーラム二〇二〇年一月三十一日:ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイクする空気の漂うところへ変貌させることに成功した。大規模店舗の誘致ではなく、地域の若者を丁寧に支援することで成長し、活気が戻ってきた。古き良き時代には戻れないが、今をゼロと考え、今求められているものをデザインし、地域の問題として発信していくことで応援の輪の連鎖が広がっていくし、これを続けていくことが活性化に繋がる。パネルディスカッション地方創生における郵便局の役割 地域おこし協力隊の活動状況では、情報通信技術や移住定住のリノベーション、デザインなど、自分が一番力を発揮できる分野で地域に不足していることを補ってもらっている。任期終了後の定着が問題であり、地域おこし協力隊のOG・OB会の立ち上げの必要も感じている。人口を奪い合うのではなく、関わり合う人を増やしていくことが大切。郵便局の活用は、行政の手が回らない住民への心配りをしていただき好評だ。地域の郵便局長と自治体が対話することで、地域活性化に向けた意見の掘り起こしができている。行政の情報不足を郵便局と協力して解決していきたい。 沖縄地方郵便局長会(伊志嶺豊和会長)は、基調講演に石嶺傳實読谷村長、松川正則宜野湾市長、高江洲義之宜野湾市観光振興協会事務局長を迎え、地方創生フォーラムを開催した。また、南上原郵便局の大湾朝次郎局長をコーディネーターにパネルディスカッションを行った。基調講演日本一人口の多い村読谷村長 石嶺傳實氏 村づくりの三本柱は、平和・環境、自立・共生、文化・健康。返還軍用地の跡地利用の着手を進め、二〇一四年には「日本一人口の多い村」となっている。農地整備事業、道路整備のほか、各種スポーツのキャンプや大会の誘致などで地域を盛り上げている。協定を結んでいる郵便局とはともに村づくりをすすめていきたい。宜野湾市の地方創生について宜野湾市長 松川正則氏 普天間飛行場・キャンプ瑞慶覧軍用地がある中で、観光では西海岸を埋め立てた街づくりで市の発展の途を探ってきた。近年、浦添北道路の開通により、空港へのアクセスも向上。教育面では幼稚園から大学郵便局が地域とどう繋がっていくか沖縄地方郵便局長会・地方創生フォーラム二〇一九年十一月十日:ラグナガーデンホテルにいたる学園都市となっている。将来の人口減少を想定した子育て支援や医療・福祉、生活安全・安心プロジェクトを進めている。普天間未来基金の創設で、人材育成にも取り組んでいる。郵便局には様々なご提案をいただき、共に地方創生に取り組んでいきたい。ぎのわんハートプロジェクト宜野湾市観光振興協会事務局長 高江洲義之氏 引退された安室奈美恵さんの想いを引き継ぎ、「沖縄県の子供たちの未来の為に」、宜野湾市、日本郵便(株)沖縄支社、宜野湾市観光振興協会の三者で「ぎのわんハートプロジェクト」を立ち上げた。引退記念ポスト「ハートポスト」の設置、ハート形特別記念小型印の押印サービス、ハートカードの作成販売を行い、売上の一部を子どもたちの貧困対策のために寄付をした。12

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