ZENTOKU 2020年春号
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14 私が防災士資格を取得したのは、今年の一月です。本格的な活動はこれからがスタートだと思っていますが、防災士として、地域のみなさんにもっと意識を持っていただけるような活動をしていきたいと考えています。 実際に体験や経験したことがないと、意識を持っていただくのはむずかしいことだと思います。私が改めて環境問題や防災について意識するようになったのも、ナホトカ号重油流出事故* (一九九七) のボランティアを体験してからです。妹が三国港の近くに住んでいたため、重油の除去作業の苦労を聞き、数日でしたが、ボランティアに出向きました。テレビでも状況は見ていましたし、妹から作業の苦労も聞いていました。しかし、実際行ってみると、その聞きしに勝る状況に唖然としたのです。環境問題に対する認識を深めたいと感じるとともに、ボランティア活動の充実感も味わい、一方でボランティア活動のむずかしさも痛感しました。もっと身近に防災意識を感じていただくために地域の安全を守るために頼りになります!防災士局長石川県923-0993小こ松まつ浮うき柳やなぎ郵便局長福ふく本もと 千ち鶴づる 郵便局長に就任してから、全国郵便局長会が取得を推進している防災士ならば、災害時への対応も含め、有効な活動もできるのではないかと、頭の中で合致するものがありました。 防災の第一歩は、災害を自分のこととして意識していただくことです。また、実際に災害が起こったとき、どのような行動をとれば非常用持ち出し袋(リュックサック)は、一家に一つではなく、家族全員に一つずつ(各部屋)。中身をチェックし、個々人に合わせて、カスタマイズすることが必要。全部フル装備する必要はなく、メインと最低限のものを詰めたサブのリュックサックを準備する。非常用持ち出し袋は、家族全員に一つずつ*1997年1月2日未明、島根県隠岐島沖の日本海で発生した重油流出事故。流出した大量の重油は1月7日には、福井県坂井郡三国町(当時:現坂井市三国町)の 海岸に達し、続いて島根県から石川県にかけての広い範囲に重油が漂着した。重油の回収は、ボランティアによる柄杓を用いた作業が主流であった。□連絡先を書いたメモ□飲料水□水の運搬用ビニール袋□懐中電灯(電池)□充電ラジオライト(充電器)□ホイッスル□アルミブランケット□簡易トイレ□財布(小銭も混ぜて)□防災頭巾□靴□スリッパ□軍手□雨合羽□救急セット□薬□非常食□ティッシュ□多目的ビニール袋□ハンマー□ロープ減災となるのかを、一人ひとり考えていただくことを郵便局長という立場から伝えていきたいと思っています。 そのためにもまず、家族、郵便局の社員の方への備えに対するチェックから始め、ご近所の方々へ、学校の生徒さんたち、そして先生へと、範囲を広げていくつもりです。▶チェックシート

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