ZENTOKU 2019年夏号
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|まず現在、上越市と郵便局が力を入れて取り組んでいることをお聞かせください。 上越市は市域の七割が中山間地域であり、過疎地域に指定されております。郵便局には、そうした地域にも多方面でユニバーサルサービスをご提供いただいており、果たしていただいている役割は非常に広く大きいものがあります。そのサービスは日常の生活に欠かせないもので、各郵便局の営業地域における高齢者の見守りを行ってもらう、損傷の発生した道路について連絡してもらうなど、過去数度にわたって郵便局との協定を締結しています。最近では地域の産品を提供してもらう、災リーダーインタビュー92018年6月にオープンした「うみがたり」。世界一の飼育数を誇るマゼランペンギンをはじめ、シロイルカ等が人気。高田城三重櫓 徳川家康の六男、松平忠輝公の居城として築城された高田城の跡に造られた高田公園。日本三大夜桜の一つにも数えられ、毎年「高田城百万人観桜会」が催される害時に郵便局をコミュニティ施設として使わせてもらうなどの包括協定を締結いたしました。 また、全国に張り巡らされたネットワークで、上越市の物産品や観光情報等を発信いただける意義も大きいですね。|郵便局との情報交換は、どのように行われていますか? 定期的に郵便局と市が意見交換する場がありまして、協定の見直しのほか身近な課題も俎上に乗せて話し合っています。 定例的な意見交換だけでなく、日々の連絡も入れていただいています。目立たない活動ですが、 新潟県上越市長村山秀幸さん前島密生誕の地である上越市。一九七一年に高田市と直江津市が合併して誕生した後、平成の大合併を経て、現在の人口は約十九万人、県内第三位の人口を擁する。その市域は約九七〇㎢と広く、現在は二八の地域自治区を設置。市長である村山秀幸氏に、「市政と郵便局の絆と、〝郷土の偉人〟である前島密への思い」をうかがった。市政と郵便局、前島密への思い上越市「あそこのおじいちゃん、おばあちゃん、どうしていました?」といったことも気にかけていただいており、そうした市民へのこまかな目配りについては、行政としてもありがたく思っています。   多数の偉人を輩出した上越市|上越市でいちばん自慢できるところ、イチオシのポイントは何でしょうか。 いろいろありますが、「郷土の偉人」と呼ばれる人を多数輩出していることです。郵便の父と呼ばれる前島密はもちろん、文化勲章を受章された画家の小林古径、「日本のアンデルセン」小川未明、「日本音楽教育の母」小山作之助、「日本のワインぶどうの父」川上善兵衛がいます。 なかでも前島密は学校教育や運輸通信などあらゆる分野に功績を残しました。上越の雪深い土地から偉人が育ったというところが、私たち上越の人たちのメンタリティに響きますね。毎年、百万人が08

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