ZENTOKU 2018年秋号
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特集*1 「日本遺産(Japan Heritage)」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。平成27年度より認定制度が始まった。地域に点在する遺産を「面」として活用し発信することで、地域活性化を図ることを目的としている。「近代化遺産」は文化遺産保護制度上の概念の一つで、分類上、幕末から第二次世界大戦期までの間に建設され、日本の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物である。 今回訪ねる近代化遺産は、兵庫県朝来市にある神み子こ畑はた鋳ちゅう鉄てっ橋きょう。平成29年4月28日、日本遺産*1に認定された「播ばん但たん貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~」の構成文化財の一つでもある。 朝来市には、古代但馬国からの古墳も点在し、807年開坑されたと伝わる生野銀山、1919(大正8)年に完成し東洋一の選鉱場と称された神子畑選鉱場跡、また天空の城として知られる竹田城跡もあり、歴史の遺構が数多く残る地域でもある。朝あさ来ご市近代化遺産探訪❻兵庫県朝来市鉱石の道銀の馬車道明延鉱山生野鉱山竹田城跡神子畑生野02

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