ZENTOKU 2018年秋号
14/20

078︱3871北海道 焼やぎ尻しり郵便局長藤ふじ田た 昌まさ彦ひこ平成二十六年に局長に就任し、その三年後の平成二十九年に防災士の資格を取得しました。 地元の消防団に入団して二十年になりますが、この度消防団の月例訓練の一環として、防災士の立場から、団員の皆さんの前で発表させていただく機会がありました。 東日本大震災以後、防災に対する機運が高まり、当町では「防災のしおり」や「震災マニュアル」を作成し、地域住民に配布、周知しました。しかし、時間の経過とともに防災の意識が薄れてきていましたので、この時期に防災士としての研修内容を団員に伝えられれば、防災に対する意識を再認識していただく良い機会になると考え、今回の発表を快諾しました。 当地域は焼尻島という離島であるため、災害が発生した場合は、応援が到着するのに時間を要します。したがって、大きな災害等は発生していませんが、消防団員個々の災害時における防災に対する意識は高く、この度の講演も団員の皆さんが真剣に聞き入っていたことが非常に印象的でした。「自助」「共助」の防災力を高める活動を その後、消防署員の方から応急手当や救命手当、けが人が発生した場合の搬送方法等の講演もあり、全体としては中身の濃い月例訓練となり、防災に対する意識を高めることができたのではないかと思います。 寺田寅彦は「災害は忘れた頃にやってくる」という警句を残しましたが、最近では、さまざまな地域でいろいろな災害が起きて月例訓練での、講演の様子。意識を常に持っていただくよう、継続的な活動を行う必要性を痛感。る充分な意識と一定の知識・技能を持ち、防災リーダーとして総合的な防災力向上の中心となって活動することだと思いますので、今回の発表は「自分が地域の防災力を担っていく」との積極的な気概を持ち続けなければと、私自身も改めて自覚する機会になりました。頑張ってます! 防災士います。これからは防災士として、平常時の役割でもある地域住民一人ひとりが「自分の命は自分で守る」事から始め、「地域・職場で助け合い、被害拡大を防ぐ」を基本に、「自助」「共助」を関係機関と連携して定期的に防災情報をお知らせし、それによって防災力を高める活動に繋げていきたいと思います。 私が考える防災士の使命は防災に関す14

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る