ZENTOKU 2018年秋号
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ふれあいフェスタでは、地域の方々が名演。赤間硯わが地方のおすすめ逸品757-0214山口県万ま ぐら倉郵便局長田た中なか 純じゅん也や 宇部市も、全国同様、高齢化が進んでおり、高齢化率は三〇%を超えています。 仕事を通じ、高齢者施設、介護施設等を訪ねるたびに、高齢化が進む我が故郷を「何とかしたい」「元気にしたい」という思いが強くなり、世代を超えたイベント等ができないものかと日々思い悩んでおりました。 その想いが伝わったのか、介護施設「宇部あいおい苑」様から、音楽祭を一緒になって開催しないかとのお話がありました。「宇部あいおい苑」様では、所長を中心にスタッフの方々が、音楽バンド「クリスタル☆バンド」を結成し、利用者の方々を元気にしたいとの想いを胸に定期的に演奏会を開催されています。今回、宇部市内の長門南部地区郵便局長会と施設が協力し、地域の方々に「元気」「笑赤間石の原石から採石され、現在は宇部市万倉が唯一の採石地となっています。「赤間硯」の職人さんは、最盛期の明治時代に約二〇〇人もいたと言われています。現在はわずか三人となりましたが、伝統技術の継承や産地の振興に向けて皆さん頑張っておられます。硯としてはもちろんですが、食卓を飾る石器(食器)としても愛用されております。皆さまのご家庭に如何ですか!「赤間硯」は、「萩焼」「大内塗」と並ぶ山口県の伝統的工芸品の一つです。鎌倉時代には製造が始まっていたと言われ、特徴は、チョコレート色の美しい石色です。原石となる「赤間石」は、約一億年前に堆積した地層赤間石器顔」を、そして「心のふるさと宇部」をコンセプトとした「音楽祭」を通じ元気を届けようということになりました。趣旨に賛同いただいた「軽費老人ホーム好生園」様から、会場をご提供いただくことができ、私は音楽祭のチラシを作成し、宇部市内二十六局の窓口に置いてもらい、周知することにしました。当日は一五〇人を超える地域の方々が来場され、地元で活躍する「ひょうたんシスターズ」による「ふるさと宇部のうた」の大合唱、「クリスタル☆バンド」による生演奏など、笑いあり涙ありのひと時で、来場された方から、「こんなに心が動いたのは久しぶり」「次はいつあるの」「友達を連れて来ればよかった」など、スタッフとして参加した我々局長たちにうれしい励ましの言葉をたくさんいただきました。 また、好生園様から「これだけ多くの地域の方々が集まるのは郵便局の力。これからも協力し地域に元気をあげましょう」とのお言葉をいただきました。 仕事やさまざまな地域イベント等を通じ、「地元を元気にしたい」と想う気持ちを持つ方々が大勢いらっしゃることを痛感しました。 この熱い想いを持つ方々と力を合わせ、地域に根付く郵便局、そして、私たち郵便局長が、地域の一員として「地域を元気にしたい」、その想いとともに地域を創っていきたいと思っています。【楕だ円えん硯けん】(日枝 陽一作)【梅ばい文もん硯けん】(日枝 玉峯作)11

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