ZENTOKU 2018年夏号
18/20

鹿児島県鹿児島市長 森もり 博ひろ幸ゆきさん今年は明治維新150周年。幕末から明治を駆け抜けた西郷隆盛、大久保利通らの縁の地として注目を集めている鹿児島市。今回のリーダーインタビューは、市民とのパートナーシップを大切に施策を展開する鹿児島市長にお話を伺いました。──現在、鹿児島市は明治維新一五〇周年や大河ドラマ「西郷どん」の放送などで全国的に大きな注目を集め、熱い盛り上りを見せています。 歴史、文化、自然など観光交流都市としての魅力や、維新・大河を捉えた、これまでそして本年の取組みについてお聞かせください。 また、維新の英傑「西郷隆盛」について抱かれる想いをお聞かせください。 明治維新一五〇周年という歴史的節目を迎えるにあたり、「維新のふるさと」鹿児島市では、全国に先駆け、平成二十四年度から幕末・維新期の薩摩の歴史を振り返るイベントの開催などに取り組んできました。 今年、折しも大河ドラマ「西郷どん」の舞台となったこの好機を捉え、鹿児島市を訪れる多くの方に、明治維新の原動力を生み出した歴史や文化とともに、世界に誇る桜島、錦江湾の雄大な景観、日本一の黒毛和牛や黒豚、焼酎をはじめとする豊かな食など、多彩な魅力を感じていただきたいと考えています。 現在、市内高校の新体操部の皆さんによるPR動画「維新dancin鹿児島市」を様々なメディアで放映しており、コミカルで親しみやすいダンスをぜひご覧いただきたいと思います。 また、西郷誕生地近くに設置している「西郷どん 大河ドラマ館」では、連日多くの方をお迎えしています。ドラマの人気もさることながら、公平無私、清廉潔白だったと言われる西郷南洲翁が、時代を超えて多くの人々の心を捉えていることも大きいのだろうと、改めてその人間的魅力の深さを思っているところです。鹿児島県鹿児島市生まれ。1974年、鹿児島市役所に入庁。2004年周辺5町との合併直後の市長選に出馬し初当選。現在4期目を務める。「誠心誠意」を胸に刻み、市民が、真の豊かさを実感できるまちづくりを目指す。趣味はスポーツ観戦。自らも積極的にウォーキングなどで汗を流す。リーダーインタビュー──維新・大河の盛り上がりを、二〇二〇年鹿児島で開催される国体・全国障害者スポーツ大会、さらに今後の観光振興に繋げていくため、どのような準備、取組み、PRを行っていくのかお聞かせください。 維新一五〇周年から時を置かず開催される「燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会」は、スポーツの振興や本市の多彩な魅力を全国に発信する絶好の機会であると、とても嬉しく思っています。 両大会合わせて県内最多の二十七競技が実施されますが、本年、国体推進部を新設するなど体制を強化し、全国から訪れる多くの方々にとって夢と希望に満ちた心に残る大会となるよう、関連施設の整備をはじめ、鹿児島らしさを生かしたおもてなしの受入体制づくりや効果的な情報発信などに取り組んでいるところです。──市長は地域などに出向き、市民の皆さんと気軽に語り合う「市長とふれあいトーク」を展開していると伺っています。取組みを始めた経緯や、これまでの活動等について感想をお聞かせください。 私は、市長就任以来、「市民が主役の鹿児島市の実現」を目指し、市民の皆様とのパートナーシップを大切にしたまちづくりを積極的に進めてきました。 「市長とふれあいトーク」は、その一環として市民の皆様から本市のまちづくりに関して幅広く提言や質問をいただき、直接私自身がお答えするとともに、市政運営の参考にするために開催しているものです。 これまでに一一八回、八〇〇〇人以上の方々とお会いしており、今後とも、市民の皆様と直接まちづくりに5'18

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る