ZENTOKU 2018年夏号
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876︱0814大分県佐さい伯き野の岡おか郵便局長神かみ河かわ 義よし彦ひこ私が所属する大分県南部地区郵便局長会は大分県南部に位置する、豊後大野市、臼杵市、津久見市、佐伯市の四市の郵便局で構成しています。海岸部と山間部が混在する地域で、自然が豊かな穏やかな時が流れる土地ですが、災害時には自然が猛威を振るいます。 直近では、全国ニュースでも流れた、平成二十九年九月の台風18号による津久見市の大きな被害です。津久見の市街地に洪水による土砂災害や、家屋の浸水被害が広がり、隣の佐伯市では郵便局が洪水にのまれ一ヶ月間営業できない状態でした。平成二十八年九月の台風16号ではその佐伯市の蒲江地区に土砂災害や家屋の浸水があり、多大な被害をもたらしました。二年連続の災害の中、日本防災士会大分市部と連携し、地区会内の局長が防災士として多数派遣され土砂の撤去、浸水した家屋の片付けの手伝い等、被災防災士活動を通して、郵便局の存在を再認識指示系統を確認して作業にあたる頑張ってます! 防災士された地域の方々の疲弊された様子を拝見するにつけ、少しでも力になれればと、微力ながら復旧活動に従事いたしました。被災した方々から感謝の言葉をいただくと、疲れた体に再び力が入る、そんな経験もできました。 被災地での復旧活動には役割分担や、道具の準備、スケジュール管理等が重要です。それには、防災士のプロである日本防災士会大分県支部との連携が欠かせ洪水で,家屋になだれ込んだ土砂を撤去ません。局長が支部の役員となることが災害時のスムーズな活動に繋がったと考えています。昨年の九州北部豪雨災害では、大分県西部地区会の日田市も被災地となり我々局長も駆けつけました。土地勘もない上、被災範囲も広大で不安もありましたが、日本防災士会大分県支部との連携を密にし、混乱もなく防災士活動に取り組むことができました。 この二年間、三回に及ぶ被災地での活動で得たものは、地域の方々からの感謝の気持ちといただいた信頼と言いたいところですが、正直、信頼が得られたかどうかはわかりません。しかし日頃、郵便局でデスクワーク中心の局長が、泥だらけになり、汗を流している姿をご覧になった方から、感謝されていることを感じました。これからも積極的に地域貢献に努めていきたいと考えます。16

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