ZENTOKU 2018年春号
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活躍する女性局長❹特技がなくてもできること659︱0062兵庫県芦あし屋や宮みや塚づか郵便局長立たち花ばな 真ま須す美み講師のみき しほ先生(左)と大盛況のメイクセラピーアンケートには継続希望の意見が多数就職ナビ講義風景郵便局は、高級住宅地として知られる芦屋の中でもJR芦屋駅南側の庶民的な雰囲気のある地域に立地しています。 平成26年7月に局長に就任しましたが、初年度は、ただ仕事をこなすことに必死だったように思います。2年目に入り何か地域のお役に立てることはないかと考えてはみたものの、これといった特技もなく、思案するだけに終わっていました。そんな中、かんぽ生命保険の関係で県立芦屋高校の校長先生とお会いする機会がありました。そこから校長先生と繋がりができ、平成28年5月に芦屋高校から『就職ナビ』での講師の依頼をいただきました。『就職ナビ』とは高校1年生に対し、興味のある職業に就くために学んでおくべき教科や仕事のやりがい、また講師自身がその仕事を選んだ理由などを伝え、生徒自身に将来像を描いてもらうための授業です。 将来、有望な郵便局社員が一人でも増えてくれればありがたいという思いでお引き受けしましたが、郵便局の仕事に興味を持ってもらえるかどうか、直前まで不安でした。講話は34職種と数も多く、その中には今流行りの声優やイラストレーターなどもある中で、14人の生徒さんが私の講話を選んでくださいました。 講話の後、受講した生徒さん全員から感想文をいただき、その中にやりがいのある仕事だと感じたという内容があり、とても嬉しくなりました。後日校長芦屋宮塚先生から今後の講師継続について打診があり、ふたつ返事でお受けしました。 一方で郵便局がある宮塚町の自治会に局長会OBがいらっしゃって、「65歳以上対象の『わいわいルーム*』を新設することになったから郵便局として参加してみないか?」とお誘いをいただきました。初回の題材は、お客さまがあまりご存じないと思われる郵便局のサービスなどをご紹介しました。自分の中では当たり前になっている書損はがきの交換や、ゆうパックの割引サービスといった内容でしたが、ご存じない方の多さにびっくりしました。  次の題材として高齢の方にも喜んでいただける活動を考えていた時、自局のお客さまの中にメイクセラピーを障がい者施設や高齢者施設で実施されている方がいらっしゃいました。『わいわいルーム』のお話をしメイクセラピーの講話をお願いしたところ、芦屋在住なのに他の市町村での活動が多く、地元に貢献でき、逆に嬉しいとのお返事をいただきました。『わいわいルーム』でのメイクセラピーはとても盛況で、これならば! と今度は芦屋市内郵便局全局でお客さまにお声掛けをし平成30年2月10日に実現に至りました。こちらも継続開催を希望される方が多く、企画した者として嬉しい限りです。 自分自身に特技がなくてもお客さまとお客さまを繋いで何らかの活動ができる。今後もその活動を続けてまいります。メイクセラピー開催周知チラシ*自治体等が設ける気楽におしゃべりできる場。専門家も交え、参加者は情報交換をしたり、悩みを相談し合うこともできる。18

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