ZENTOKU 2018年春号
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906︱0015沖縄県 平ひら良ら久く貝がい郵便局長与よ那な覇は 寛ひろ信のぶ私たちの沖縄県先島地区会は、宮古諸島内十局の宮古部会、八重山諸島内十四局の八重山部会という二つの部会で構成されています。 このところ頻繁に発生している地震への備えと亜熱帯諸島に接近する大型台風の被害を少しでも減らすためには、地域住民の方々に防災意識を高めていただくことが重要であると考え、これまで取り組んでまいりました。 私は、平成二十一年九月に防災士養成研修を受講しました。沖縄では、全国郵便局長会、沖縄地方郵便局長会、沖縄郵便局長協会の支援を受け、平成二十年度から防災士養成研修がスタートし、初年度は四十八人が受講、翌二十一年度は四十八人が受講し、現在ではOBの方を含め、九十六名が防災士の資格を取得しております。 しかしながら、「救急救命講習会」の実施直前に風邪が流行し、講習会が中止となるなど、まだ半数近くの会員が資格取得に至っていないのが現状です。 今年度は、担当役員として早期に防災士災害時に備えた地域防災活動を目指して車が横転しただけでなく、たくさんの電柱も倒壊した。駐車場では、何台も横転した車が見られた。頑張ってます! 防災士専門委員会を立ち上げ、沖縄県内の郵便局、関係機関と連携して防災士資格の積極的な取得に努めていきたいと考えています。 県内で発生する災害の中で一番多いのは、地震と台風によるものです。台風の方がニュースになりますが、地震も多く平成二十九年五月から十二月の間、沖縄県海域「南は与那国島近海から宮古島近海、沖縄本島北西沖海底」で震度1~4の地震が断続的に起こりました。 沖縄の近海は、プレートがひきしめ合っている状態のため、いつ、どこで大きな地震が発生してもおかしくはないとのことです。 また、平成十五年九月六日に発生した台風14号は大きな被害をもたらしました。宮古島で最大瞬間風速七四・一メートルを記録した強い勢力は、横なぐりの雨により視界は五〇メートルぐらいしかなく、街路樹や電柱が倒れ、駐車中の車も横転したほか、家屋の倒壊や農作物への影響等、その被害は甚大でした。 台風14号関連の宮古支庁発表による被害状況は、死者一名、重軽傷八十二名、住屋被害一三九棟、車両被害八十八台、停電一万八〇〇〇世帯、電柱倒壊約八〇〇本、被害総額は約七十八億円にも上りました。道路、空港、港といったインフラを含めその被害が広範囲のため、被害の全容は未解明の状況が続き、電気が全面復旧したのは九月二十四日という状況でした。 独居老人宅への家具転倒防止金具の取付け等、郵便局の防災士として地域で取組みを実践し、微力ながら事故災害の未然防止に取り組んでいきたいと思います。防波堤に乗り上げたヨット。16

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