ZENTOKU 2018年冬号
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⬆おつかいポンタ便出発式⬆おつかいポンタ便パンフレット地域に一番役立つ施策をケーススタディ  地方創生❸〜全国に先駆けて発進したおつかいポンタ便〜449–0499愛知県 豊とよ根ね郵便局長依よ田だ 佳よし和かず 豊根村は愛知県でも最も人口が少ない地方公共団体です。長野県南部・静岡県北西部と境を接する、村の九割が山間地の奥三河と呼ばれる地域にあります。平安時代からの伝説も残る歴史ある地域ですが、高齢化率が全国でも抜きん出て高く、人口減少がさまざまな問題を投げかけています。 豊根村には、ゆうちょ銀行の代理店である郵便局以外に金融機関はありません。地方創生について普段から親交のある豊根村役場と話をする中で、何か地域のためにできる施策はないかと考え、思いついたのが「おつかいポンタ*便」です。高齢化のため、買い物に行くのも難しい地域のお客さまのために、郵便局が持つ配達等の機動力を生かして、少しでも地方創生へ繋げるお手伝いできないかと考えたのです。 あらかじめ登録していただいたお客さまは、買いたい品物を電話等でお店にオーダーされます。郵便局がお店に集荷に伺い、ゆうパックでお届けします。代金は、ゆうちょの口座から引き落とされる仕組みとなっています。お客さまの負担は商品代金のみ。ゆうパック料金は豊根村(役場)の負担となります。 高齢者は、お店まで出向くことはできても、買い物袋をぶら下げて帰るのは、大変です。近隣に住むご家族が週末などに車でいらっしゃって、かさばるものや重い*「ポンタは狸をモチーフにした豊根村のマスコットキャラクター。豊根村には特産品のブルーベリーをPRするベリーちゃんも在住している。ポンタベリーちゃん⬇豊根郵便局06

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