ZENTOKU 2018年冬号
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地域貢献・地方創生活動拝見五城目町浅見内地区は人口約二五〇人、一〇〇世帯で高齢化率五九・六%と、「限界集落」に近づきつつある地域です。地域にはもともと六軒のお店がありましたが、時代の流れとともに人口流出が続き、一人暮らしや老夫婦の世帯が多いため、日常の生活にも支障をきたしておりました。また、追い打ちをかけるように平成二十五年には路線バスも廃止となり、高齢者にとっては大変住みにくい地域となってしまいました。 私は平成二十六年に町内会の会長に就任しましたが、同時に地区の活性化委員会の会長も兼ねることになりました。この委員会活動は住民の協力で、多くの活力がつくりだされ、高齢者のための交流行事の開催、買い物バスの運行、雪かき支援などを行っています。 平成二十七年に県・町から「お互いさまスーパー創設事業」に応募してみないかとのお誘いを受け、下調べのため宮城県まで出かけ事業内容を確認した上で、地区住民と意見交換、地区全世帯を対象とした意向調査を行い、十月の町内会臨時総会で「みせっこあさみな018―1855秋田県内うち川かわ郵便局長渡わた邊なべ 律りつ雄おい」の創設を決定しました。そして県下で実施する三ヶ所のうちの一つに選ばれることになったのです。 それからが大変でした。この事業化は八〇〇万円の予算内ですべてを作り上げなければなりませんでしたし、開店(商品の仕入れ)資金は自分たちで調達しなければなりません。また、仕入れ先も探さなければいけません。悩みながらも、地区住民の方々には一口二〇〇〇円の寄付をお願いしました。皆さん快く出資していただきましたし、遠くは関東方面からもこの取組みに賛同した当地区出高齢者(買い物弱者)のためのお店を開設!秋田県平成28年3月、待ちに待ったオープン!12

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