ZENTOKU 2017年秋号
12/24

地域貢献・地方創生活動拝見清内路郵便局がある長野県阿智村は、長野県の南西部に位置地し、今では「日本一の星空」で有名になっています。二〇〇九年、阿智村と合併するまでは清内路村内の郵便局でした。清内路村では二八〇年余続く、伝統の手作り奉納煙火(十月上旬に奉納)が有名です。地域の住民が火薬の製造免許・消費免許を有し、黒色火薬を約一ヶ月毎夜二時間ほどかけ、薬研という器具を使い擂すり上げ、鉄粉を含めて竹筒に詰め、火を付ける勇壮な催しです。私も四十歳代までは奉納煙火づくりに関わっていました。もちろん現在でも火薬に関するこの二つの免許を所持しています。 現在は「清内路こども会」の会長として子どもたちの育成に関わっています。「地域の子どもたちは地域で育てる」との、こども会の理念のもと多くの方々と一緒に活動しています。活動の中に「伝統花火に関わる」という一項があり、昨年はお父さんや地域の方々が夜な夜な集まって作業する火薬を製造している現場を見学しました。地域の子どもたちが伝統の花火に少しでも興味を持ち、将来この伝統花火に関わってくれたらとの思いから活動に力を入れているものです。それには、395―0401長野県清せい内ない路じ局長原はら 和かず信のぶ地域とともに長野県手作り奉納煙火(写真提供:櫻井 泉)12

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る