ZENTOKU 2017年9月特別号
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大変お世話になっております。司会 では、田村町長お願いします。田村町長 湯沢は観光の町、観光客にお越こしいただくことで成り立っている町で、多くの町民が観光に関連した仕事に従事しているといわれています。 一方で高齢化が進み、高齢化率は三五%を超えています。その湯沢町に郵便局は四つあります。それぞれの局長さん方、日頃から町との連携協力に務めていただき、まちづくり協議会を通じて意見交換をさせていただいております。 みまもりについては、郵便局の皆さんに日頃の業務として行っていただくことができればと考えております。というのも、湯沢町は職員が一二三人で、保育士や現場で働く人たちを除くと事務職八十二人という体制です。そういう体制で高齢者へのサービスを一生懸命務めていますが、正直、マンパワー不足です。職員のほかボランティア団体の協力も受けて対応していますが、そこに郵便局の連携が加われば本当にありがたいのです。 また、観光では二〇一六年二月にアルペンスキーワールドカップを開催しました。こうしたイベントでも、フレーム切手や葉書の発売のほか、会場に臨時の郵便局を開設していただきました。外国人も二〇一六年は十四万人ほどお越しいただきました。これからはスキー場だけでなく、湯沢、十日町、南魚沼市の各地域の、いろいろな情報を発信していただければと考えております。 なお、湯沢町では町に四つある郵便局を災害時に町の情報センターとして利用させていただければと思っております。司会 首長のお三方にご意見をいただき、キーワードとしては「みまもり」「情報発信」「地域の拠点化」がありました。それらを郵便局との連携によってしっかりと推進していくことが大きなテーマになっていると思います。 その観点から米澤上級副社長にコメントをお願いいたします。米澤上級副社長 「地方創生、地域貢献」については日本郵便としては強力に、全面的に支持したいと考えております。 理由は二つあります。一つは時代の要請です。郵便局に対する期待は非常に大きく、それから少子高齢化という時代を迎え、この時代の要請でもあるということです。当然のことながら、その地域にお住まいの方は私たちのお客さまです。地域にお住まいの方と共に歩むということは、何としても進めていかなければならない課題です。 もう一つの理由は我々のビジネスに関わることです。私たちのビジネスは、お客さまからの信頼に基づいて成り立っています。その信頼は、地域における日々の活動や地域に対する貢献活動、地方創生への貢献活動を地域の方とともに行い、認めていただくことが重要な根源になっています。 私たちの商売はもともと極めて単純な商品を提供しています。郵貯については貸出しはせずに貯金のみで一八〇兆円集まっています。簡易保険についても限度額があり商品性も一定の制限がありますが、九〇兆円近い資産を保有しています。なぜ、これらが実現できているのかといえば、お客さまからの信頼のもとに成り立っているビジネスだからです。 この二つの理由から、会社として地方創生、地域貢献については全面的に支持するということです。 次に「みまもり」については東京で長門社長が記者会見を行い、そのサービス、特に訪問サービスを中心に実施するということを正式に表明しています。これは時代や地域の要請からも、当然やっていかなければなりません。 ビジネスとして、これで大きく儲けようとは考えておりません。ただ、これをやらなければ、地域からの信頼が失われるのではないかと考えています。 みまもりサービスそのものは介護でも医療でもありませ南魚沼道の駅。地元の名産品が充実広々とした田園風景越後湯沢駅にある物産通りふるさと自慢、銘酒がずらり14

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