ZENTOKU 2017年8月夏号
16/20

849︱3123佐賀県 岩いわ屋や局長小こ栁やなぎ 三み津つ子こ平成二十年七月、局長に就任した私は、先輩方とともに三日間の講習を受け防災士の資格を得ました。平成二十六年十月、OB局長二名を役員として、現役局長二十名以上が参加し「唐津防災士会」の活動をスタートさせました。翌二十七年七月には、「災害発生時における唐津市と唐津市内郵便局の協力に関する協定」が締結されています。 今年二月、防災関係のNPO法人主催の体験型イベントが開催された折には、「唐津防災士会」のブースを担当し、真剣な中でも楽しい要素も織り交ぜて、防災の大切さを理解してもらう訓練を企画しました。小学生を対象に、防火衣を着用して記念撮影。地震を想定した防災行動訓練(机の下に避難する)や、水消火器を用いた初期消火訓練、毛布と竹で作った簡易担架で人形を搬送したあと、消防本部からAED操作の指導も受けました。そして非常食のお菓子やカレーもお土産に。企画が実を結び行列ができるほど好評で、参加者は目標の五十名を超えました。 年数回開催される防災士の研修会では、「避難所運営ゲーム(HUG)」が行わ唐津防災士会と手話防災士研修会にて。グループ討議では、グループのメンバーを入れ替えての意見交換で、議論も白熱。れことがあります。災害発生を受けて開設された避難所にはどんな係が必要か、限られた空間で乳幼児や高齢者にどう配慮すれば安全・安心が確保されるか、さまざまなケースでグループ討議を行い発表しました。特に聴覚障がいの方への対応では、手話が有効であることがよくわかりました。 そこで、一年間で全四十回の唐津市手話奉仕員養成講習会を受講し、修了後は、毎週水曜日の夜に開催される「唐津手話の会」で仲間との交流を深めています。 郵便局の窓口では、聴覚障がいの方には筆談だけでなく「こんにちは」「元気ですか」など片言でも手話を使うと、お客さまの顔がぱっと明るくなります。また、ATMによる送金のご案内をすると「無料で送金できるなんて知らなかった。ありがとう」と喜ばれたこともあります。 これからも、「唐津防災士会」の活動や手話の会の学びを通して、災害時はもちろん普段から高齢者や子ども、障がいのある方への「合理的配慮」が実践できる郵便局長でありたいと思っています。まずは、十月の手話検定合格をめざします。初めてのAED操作にとまどいながら貴重な体験子どもたちも防災服を着ると、真剣な表情に頑張ってます! 防災士16

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る