全特 2017年2月特別号
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 広島県にある八幡地域は標高八〇〇mの高原地帯で、冬のスキー客をはじめ、観光客も数多く訪れますが、交通の便が悪く、車しか移動手段がありません。リピーターを増やそうと、郵便局長というよりも、むしろ地域の世話役として、地域活性化に取り組んできました。 現在推進している活動が、「八幡高原 赤そばの里」の取組みです。三年前から集客の落ち込む九月に観光客を呼び込みたいと、ルビー色に咲く花が楽しめ、実も楽しめる赤ソバを栽培し始めました。当初は自費で種を購入しました。二年目からは農家に種を提供して栽培をお願いしました。赤く色づいたソバの花畑が注目を集め、全国紙を含むマスコミに紹介されたため、写真家も多く訪れるなど、宣伝効果は抜群でした。さらに地域で運営している「かりお茶屋」で、ほんのりピンクに色づいた赤ソバを味わうこともできます。やや高めの価格設定ですが、好評を博しています。平成二十八年は、豊作とは言えず、安定的な供給が今後の課題の一つとなっています。 そもそも地域活性化への取組みは、二〇〇一年、地域経済の沈滞がささやかれ始めた頃、地域の有志が集い、「カキツバタの里づくり実髙たか木き 茂しげる花で地域の魅力をアピール731–2551広島県 八や幡わた局長地域貢献・地方創生❹ 広島県ボランティアが集まって、カキツバタの苗植満開のカキツバタの里山県郡北広島町16

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