全特 2017年2月特別号
15/20

 中でも、介護の分野に着目し、「安全・安心」の余生を佐渡で過ごしていただける環境づくりを進めているところです。具体的には、介護士の定住化施策の提案(島内には介護士コースを柱とする専門学校があります)、郵便局のみまもりサービスの拡充などです。 行政との提携は、大掛かりなことができる一方、時間がかかるという弱みもあります。しかも、郵便局長は本業の傍らに行う活動となります。 ただ、今まで行ってきた地域貢献活動の経験を活かし、地域の実状を踏まえた意見を佐渡市と繋ぐ役割を果たしたいと思っています。佐渡には「結ゆい」という伝統が息づいています。これは冠婚葬祭をはじめ農作業等、隣近所が助け合って、協力し合う共同作業の制度です。それぞれの地域では個性ある商店や事業を展開してはいるものの、島全体に広がるまでに至っていません。各地域の「結」を島内の他地域と繋ぐこと、さらには郵便局のネットワークを活用し、全国各地へ繋ぐこと、これらも郵便局長の務めだと考えています。 一時は絶滅が懸念されたトキは、人口飼育で順調に個体数を伸ばし、二〇〇三年に掲げた「二〇一五年頃に小佐渡東部での六〇羽定着」の目標を二〇一四年にクリアしました。環境省では、二〇二〇年までに二二〇羽のトキを定着させるとしています。トキの取組みのように中長期的視点をもって、郵便局の地方創生施策に取り組んでまいります。佐渡地区トライアスロンにもボランティアとして参加佐渡東部会ボランティア活動佐渡地区会のメンバー。チームワークがっちり収穫後の田にトキが舞う24時間テレビにも、ボランティアとして参加佐渡ロングライドへのボランティア参加郵便局主催のゲートボール大会15

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 15

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です