全特 2017年1月冬号
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 第三回の防災・減災公開講座は、近畿地方郵便局長会が共催し、十月八日(土)、大阪リバーサイドホテルにて開催された。定員を超える大盛況の中、上村信吉・日本防災士会奈良県支部長が開会を宣言。冒頭、田井中成夫・近畿地方郵便局長会副会長が挨拶し、講演へと移行した。兵庫県立大学防災教育センター長・室﨑益輝関西大学総合政策部教授による「南海トラフ大地震の備えについて」と題した講演であったが、阪神・淡路大震災で被災した地域として、今後の巨大地震対策に教訓として活かし「正しくリスクを恐れ、正しくリスクに備える」減災への取組みを強調された。 休憩を挟み、近畿地方郵便局長会を代表して姫路地区会における防災士活動の取組みを、姫路砥堀局長・田中久章氏と姫路峰相局長・田靡征勇氏が発表した。地域に密着した郵便局としての防災士活動だけでなく、姫路市をはじめとする五十もの機関と連携して行っている大規模な総合防災訓練活動の報告を行った。続いて日本防災士会の大阪支部長・田渕和夫氏、兵庫県防災士会理事・横山恭子氏が発表した。 講師の室﨑教授が総括として「地域の防災拠点が早急に必要であると考えていたが、人の集まる郵便局、郵便局長であり防災士であることは正に理想的存在。災害は必ず起こる。災害に対する備えと周知をしっかりとやり、防災士だからできる役割を果たしていこう」と、エールを送った。 平成二十八年の新しい試みとして行われた三回の防災・減災公開講座は、いずれも地域の特色の生きた内容の濃いものとなり、大盛況のうちに終了した。発表する姫路砥堀局長(右)と姫路峰相局長講座に熱心に聴き入る参加者たち室㟢教授による講演防災・減災公開講座  in 大阪24

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