全特 2016年10月秋号
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東京直下型地震が起きれば、避難民は七〇〇万人、南海トラフ巨大地震の場合は、九五〇万人とも言われていますが、いつ起きても不思議ではありません。日本の人口から考えても「公助」の手が行き渡るまでには相当の時間を要します。まず「自助」で、できることから備えましょう。 今回は、「災害食」に注目し、「日本災害食学会」の別府 茂さんに伺いました。 「災害食」とは、日頃から利用している食品を家庭で備蓄しておくという考え方です。さらに、水とカセットコンロ(熱源)があれば、調理ができます。ライフラインが全てストップした状況を仮想し、備蓄することです。 日常食べているものを食べられるということは、心身ともに大きな活力となります。災害時に弱者となってしまう高齢者や乳幼児、食事制限のある人には、特に「安心して食べられるいつもの食事」を食べられることは、健康維持にも直結します。 また、住環境(立地、高層階、家庭、職場等)によっても備蓄品目や、量も違ってきます。自分の生活環境を考慮し、自分にとっての最適な災害食を準備してください。日頃から利用している食品を、災害用に備蓄しよう防災・減災アドバイス新潟県魚沼地域振興局、魚沼市「うおぬま式災害時の食の備え」より抜粋地域に合った食料や熱源を揃えましょう14

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