全特 2016年7月夏号
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が防災士となったきっかけは、先輩局長方の勧めと、郵便局長として地域の防災頑張ってます! 防災士027︱0006岩手県鍬くわがさきヶ崎局長武む藤とう 元はじめ このように防災意識の高かった地域です。にもかかわらず、生活する上でこまごまとした物資が足りないことに、改めて気づかされたことがあります。たとえば「飲み水はあっても生活用水がない」「住環境が変わり、体調を崩して市販薬でかまわないので薬が欲しい」などです。しかも日にちの経過により、物資にしろ、人力にしろ、需要は変化していくのです。 避難所で生活する上において、女性の目線は鋭いものがあります。岩手県支部防災士会では「災害とジェンダー」と題して寸劇を企画しています。また、実際被災した場合を想定し、避難所での段ボール設営でプライベート空間をいかに確保するかなど、この大変な経験を減災に生かすため、地域の方々を巻き込んで企画を練っているところです。に携わることは、当然だと思ったからです。地学や地震のメカニズムに関することは、学生時代から興味のある分野でしたので、防災士の講義は知識を深めるのに役立ちました。 鍬ヶ崎郵便局は、宮古市の海岸近くに立地しています。地域でも津波に対する意識は強く、毎年町内会の新年会に、防災に関する講話の時間を組み込み、地域全体の防災力を高めることに、力を入れています。 東日本大震災の際は出張後の休暇で、海から遠い自宅にいました。禁じ手ではあるものの、郵便局社員のことや、顔なじみの地域の皆さまの安全が気になり、海岸の方へと向かいました。お客さまも社員も日頃の訓練の成果か、指定の避難場所で会うことができました。私地域ぐるみの連携で減災を目指す役員会の様子15

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