郵便局の地方創生

地域に根ざす郵便局が行なっている様々なサービスや取り組みをご紹介します。

石川県と包括連携協定 ―具体的実現に向けて―

北陸地方会
石川県北加賀地区会
吉野郵便局 小林宏至局長


石川県と包括連携協定を締結

  • 観光振興に協力-金沢港寄港のクルーズ客船利用増に向けたお知らせ活動
  • 全国初! 金沢・仙台間新幹線直通運行の実現
  • 移住・定住者への支援-郵便局長が移住サポーターとして協力

私たちは、昨年3月に石川県と日本郵便北陸支社で包括連携協定を締結したことを受けて、その協定を内容あるものにしていこうと、石川県のニーズに一つひとつ応えていきました。


クルーズ客船の金沢港寄港を記念してフレーム切手を作成

石川県の観光振興の中心は、間もなく開通4年目を迎える北陸新幹線です。現在も多くの観光客にご利用いただいています。また、最近はクルーズ客船の金沢港寄港も増加してきました。そこで県は、新幹線からクルーズ船への観光客の流れを創出したいとの思いから、金沢駅と金沢港のアクセスを整備しました。

私たちも県からの要望を受け、クルーズ船の利用者増加に向けた周知活動の一環として、PRのためのフレーム切手を作成しました。さらに客船に乗られる観光客向けに、金沢港寄港時の臨時出張所も開設しました。


旅行パンフレット

また、一昨年11月に仙台から金沢に直通新幹線を走らせましたが、継続して実現したいと県から協力要請を受けました。そこで、郵便局で旅行チラシを配布するなどご案内活動に協力したところ、予想を上回る申込みがあるという嬉しい結果となりました。そして、昨年は仙台-金沢間の双方向の直通新幹線運行が実現できました。JR西日本とJR東日本の乗り入れは、全国初となりました。旅行では、自治体や東北支社等と連携し、金沢・仙台双方のお出迎えやお見送りを行ったり、各種イベントを企画したりと、楽しい旅を演出しました。

その他、2015年に石川県と日本郵便北陸支社間で「移住・定住人口確保に関する協定」が結ばれ、郵便局長が「移住サポーター」として、県から認定されました。その移住者へのサポートに役立てられるようオリジナルのマニュアルを作成しました。また、サポーターを男女ペアにすることで、相談者が相手を選ぶことができるように工夫を凝らすなど、移住者に寄り添った形で取り組みました。

郵便局が、観光振興や交流人口拡大に積極的に関わっていくことで、地域がプラスに変化し、元気になる。そのような未来の実現のために、石川県との協力、連携をさらに深め、今後も活動していきたいと思います。

郵便局長が「移住サポーター」として県から認定